皮膚型肥満細胞腫の治療4
前回の更新から約2ヶ月経ちました。
初回の記事はこちらです。
肥満細胞腫が再び大きく腫れ、切除手術を行ったことをご報告します。
抜糸も終わり、病理検査の結果も出て、高分化型の肥満細胞腫であることが確定しました。いわゆる良性です。
腫瘍の再発から今日に至るまで詳しく書いていこうと思います。
ニキビのようにポツっとした腫瘍の写真を掲載しています。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。術後の傷跡は載せていません。
それでは目次です。
腫瘍の再発〜診察前日まで
2月中旬のこと。肥満細胞腫のできた箇所を、後ろ足で度々掻いてました。
再発した?と思い、毛をかき分け触って確かめましたが、この日は腫瘍を確認できませんでした。
翌日、また何度も掻いてました。毛をかき分けてみると、赤く腫れ、掻いたことにより出血している肥満細胞腫が見つかりました。
これはまずい!と慌てて病院を予約し、カラーを着けました。
飼い主の都合により診察は1週間後だったのですが、カラーを着けているうちに腫れが引き、どこに腫瘍があるのか分からない状態になりました。そのため診察2日前からカラーを外し、ある程度大きさを確保して病院に連れて行きました。
診察
前回の診察時、また赤く腫れた際は手術になると話していたので、手術をお願いしました。
手術当日に摘出箇所が分かるように、この日は毛を刈りました。腫瘍の位置を把握するための毛刈りで、手術の際はもっと大きく刈ります。
帰宅後、刈った部分の写真を撮りました。
これが腫瘍です。
手術
手術当日までカラーは着けずに過ごしました。
病院に連れて行く前に撮影した腫瘍の写真がこちらです。
何も着けずに過ごしたのに、1週間前より小さくなってました。
9時に病院に預けに行き、先生から手術の流れについて説明を受けました。手術の流れを聞くのはこれで2回目です。(前回は腫瘍が小さくなりすぎて場所が分からなくなり、中止となりました)
前回と変わらず、「血液検査→レントゲン→昼過ぎに手術→夜お迎え」とのことでした。
診察台の上のリリーは、相変わらずプルプル震えてました。よしよしと頭を撫でると、体をベッタリこちらに寄せます。最後、抱きつくように私に向かって両手を伸ばし、見つめてきました。見つめるリリーの顔が、帰宅後何度も浮かんできました。。
手術が無事に終わったと電話があり、19時に迎えに行きました。
思ったより元気そうでした。でも腫瘍周辺の毛はすっかり刈り取られ、痛々しい手術痕がありました。 リリーの頑張った証です。
傷の長さは約2.5cmで、5針縫ってました。
先生から切除した腫瘍を病理検査に出すか聞かれました。
病理検査に出すメリットとしては、病気が確定すること、腫瘍の取り残しがないか確認できることだそうです。
ただ、肥満細胞腫は分かりやすい病気なので概ね間違いないであろうこと、これだけ切除して取り残しがあったことはないので、範囲もまず大丈夫だろうと先生は言いました。
でも、万が一のことがあってほしくなかったので、検査をお願いしました。 病理検査の費用は16,000円です。
抜糸は1週間後で、化膿しないように抗生物質のセファクリアが処方されました。セファクリアは朝と夜に1錠です。
カラーは着けなくて良いと言われて、何も着けずに帰宅しました。
手術の費用は69,444円でした。
帰宅後
帰宅して2時間後、事件は起きました。
リリーが手術痕を引っ掻き、糸が一本抜けてしまいました。
避妊手術後もこうなったな・・と思いつつ、慌ててカラーを着けました。出血は極少量ありました。
先生が「カラーは着けなくて良い」と言っても、今後は必ず着けようと思いました汗
術後の様子ですが、食欲もあり、遊んでほしいと要求するほど元気でした。もちろん、手術したんだから遊んじゃダメだよと言い遊びませんでしたが。。
鳴き声がいつもと違い、避妊手術後と同じ鳴き方でした。通常時がニャーンで、術後はアオーン。いつも以上に甘えん坊のくっつき虫で、撫でると爆音でゴロゴロ。頑張ったね。すごいね。と声を掛けながら撫でて過ごしました。
翌朝、手術痕を掻いて糸が抜けたと病院に電話した所、
「出血が止まっているなら問題ないです。気にするようなら、カラーを着けて過ごしてください。」と言われました。
カラーを外すと手術痕を何度も搔こうして、何度も止めました。もしカラーを着けなかったら、数時間で全部の糸が抜けたと思います汗
結局、抜糸の日までカラーは着けっぱなしでした。
帰宅から2日後の朝にした便も問題なく、鳴き声も日に日にいつも通りになりました。
抜糸と病理検査の結果
手術から一週間後、抜糸に行きました。抜糸は10分程度で終わりました。病理検査の結果も出ていて、高分化型の肥満細胞腫であることが確定しました。いわゆる良性です。
ただし、診断書には"塊状の腫瘍組織は完全切除されてますが、周囲にも少数の肥満細胞が浸潤しており、病変の境界が不明瞭です。"、"病変の境界が不明瞭であったことから、今後も患部の状態について定期的な経過の観察をお勧めします"と記載がありましたので、今後も注意深く観察したいと思います。
今回の治療箇所に限らず、日頃からリリーの体調には一層気を配っていきたいです。
ポチッとしていただけると励みになります。